ウッドデッキと縁側

「ウッドデッキ」とは建物の前や庭に面した部分に
地面より一段高く設置される木材もしくは合成木材で作られた、
屋根を付けないものの屋内の延長のような空間として利用されるプラットホーム状の構築物です。
最近ではその人気の高まりからウッドデッキを製作や設置まで受け持つ専門業者まで存在し、一戸建ての庭付き物件のみにしか設置できないものだったものが現在ではベランダにまで設置可能な使用のものまで幅広いバリエーションで存在し利用者が増えているものとなっています。

 

一方「縁側」とは日本家屋独特の構造物で、
家の建物の縁部分に和室の外側に設けられた板張りの通路です。

 

庭などの外部と屋内の出入りもできることから玄関のような役割も果たしますし、
室内と屋外の中間に位置することからいわば緩衝地帯のような役割も担っています。

 

この縁側は古来の和風建築の障子にもみられるように、
内と外の空間をあまり明確には仕切らない日本家屋の
独特の曖昧さを示す構造といわれるものです。

 

縁側は家の内側でもなければ外側でもないもので、
意匠的には欧風建築でいえばベランダやポーチに近いものといえます。

 

このウッドデッキと縁側には似かよった用途に利用されることがあることから、
「和風建築における縁側が、欧風建築におけるウッドデッキである」と誤解している人が多いようです。

 

お茶を飲みながら談笑する場、日向ぼっこをする場、
子どもやペットの遊び場などと用途によっては同じように利用されますが決して同じものではありません。

 

この両者の明確な相違は、「屋根が付いているか付いていないか」と点です。

 

縁側は家の一部であることから軒と呼ばれる屋根が縁側部分まで覆っていますが、
ウッドデッキは家から独立していることから屋根がありません。

 

一部に屋根を付けたウッドデッキがありますが
これはあくまでもウッドデッキのためだけに取り付けた屋根ですから、
縁側のような家本体の屋根とは異なるものなのです。